2025.07.10

インクルーシブ研究プロジェクト〜第1フェーズ:プロジェクトの立ち上げ〜

  • # インクルーシブ研究プロジェクト
  • # ダイバーシティ&インクルージョン
  • # 障がい者雇用
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マグチグループは、誰もが自分らしく活躍できる社会を目指し、一人ひとりの個性(年齢、性別、国籍、障がいなど)に応じた環境を提供し、働きやすい環境づくりに取り組んでいます。特に障がい者雇用では、地域や社会と連携し、障がいをもつ方に働く場所や機会を提供する取り組みを行ってきました。2024年現在、157人がグループ内で働いています。
積極的に行っている取り組みの一つが支援学校および支援施設に通っている方の職場実習です。就労を見据えた3年生、将来の進路を考えたい2年生の実習を受け入れ、雇用につなげています。

インクルーシブ研究プロジェクトとは

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誰もが自分らしく活躍できる社会を目指して

2024年4月より障害者差別解消法が施行され、事業者による障がいのある方への「合理的配慮の提供」が義務化されました。
また、少子高齢化による労働力不足も深刻化しており、障がい者雇用はその対応策として注目を集めています。
しかし、企業においては、障がい者雇用の具体的な進め方や、インクルーシブな職場環境を構築するためのノウハウが整っていないのが現状です。
そこで、障がい者雇用の推進に取り組みたいと考えている企業が集まり、学び合うための場を「インクルーシブ研究プロジェクト」と名付け、2023年12月に立ち上げました。

基本方針

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インクルーシブ研究プロジェクトでは、社内外から専門的な知識を持つメンバーが参加し、障害者雇用の法定雇用率にとらわれず、多様な人々が共に働ける環境の構築を目指しています。
「採用」「教育」「環境」「法律」「定着」の視点から課題を抽出し、解決策の提案や意見交換を通じて、障がいのある方にとって働きやすい企業のあり方を追求しています。現在では、30以上の法人・企業が本プロジェクトに賛同していただき、支援学校や大学、車いすバスケットボールの日本代表選手なども参加しています。

2023年12月に第1回目の会議が開催され、社内外から44名が参加し、続く第2回目の会議(2024年2月)では、「専門家からの話を聞く」をテーマに、以下の講演が行われました。

  • 株式会社D&I:「支援学校からの職場実習」
  • 株式会社Lean on Me:「企業における社員教育(eラーニング活用)」
  • (一社)JPIA 日本インクルーシブアウェイカー認定機構:「障害の特性・種別・認定制度」
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また、プロジェクトでは以下の3つのテーマごとに分科会を実施。

  • A班:「雇用」について考える
  • B班:「適正/定着/活躍推進」を考える
  • C班:「ネットワーク促進」を考える

2月から6月にかけて各班で議論を重ね、6月28日の第4回会議(オンライン含め38名参加)で発表を行い、
以下3項目の目標を掲げています。

  • ・ジョブコーチ認定の受講促進
  • ・特例子会社の設立
  • ・インクルーシブ研究プロジェクトの広報・認知活動

今後は、これらのゴール実現に向け、より具体的な取り組みを進めていく予定です。

今後の取り組み

ジョブコーチ認定の受講促進

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障がいのある方と共に働く社員を対象に、ジョブコーチ認定の受講促進を目的とした「ジョブコーチ制度」について研究しました。

この制度を通じて、社員一人ひとりが障がいに対する理解を深め、適切な対応を取れるようになることで、障がいのある方が安心して長く働き続けられる環境の実現につながると考えます。さらに「より簡単に導入でき、多くの社員が学びやすい仕組みがあれば良いな」という意見も多数寄せられました。

こうした声を受け、現在は動画視聴を通して段階的に知識を習得できるバッジ制度のような仕組みの構築を検討しています。

特例子会社の設立

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マグチグループを主体とし、障がい者雇用に特化した「特例子会社」の設立を目指します。子会社として設立することで、障がいのある方が働きやすい環境や、就業規則・給与規定などを独自に設けることが可能となり、長く働き続けられる環境の提供を実現します。また、マグチグループの多様な事業と連携し、持続的な運営に貢献してまいります。

インクルーシブ研究プロジェクトの広報・認知活動

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より多くの方々に「インクルーシブ研究プロジェクト」の活動を知っていただくため、公式ホームページの開設や広報活動に取り組んでまいります。

今後、インクルーシブ研究プロジェクトは一般社団法人へと体制を移行する予定です。